告別式

今日は告別式、人間の最後を飾るセレモニーだ、朝からテント張り、細目の打ち合わせ、体が幾つ有っても足りないような忙しさ、「何故弟の葬式を俺が遣らなければ為らないのだ、逆だろう俺の葬式を勝義が遣るはずだったのに」と思いながら、ヤイ子を助け必死に頑張る。お坊さんも二人頼んだ、花輪も、生花も、籠盛りも、父の時に負けずとも劣らなかった、参列者も多勢来てくれた、これも勝義の人望か、チョッピリ自分の葬式は寂しい葬式だろうなと羨ましく思えた。喪主の挨拶ヤイ子に代わってやる、いろいろ考えていたことの半分しか云えなかった。
告別式後火葬、骨上げ、お寺での読経、お墓への納骨、精進上げ、分刻みのスケジュール、無事終了。
お墓へ納骨の時はもう暗くなってしまった。